コラム COLUMN
むし歯を削らない治療
「むし歯になりたい」と思う人はおそらくこの世にいないはずです。
しかし、むし歯になってしまい治療を余儀なくされる方が減りません。。。
何故でしょうか?
「う蝕」と「う窩」の違い
う蝕のプロセス
①食事に伴って1日に何度もphが大きく変化します。
②臨界phを下回れば歯質からミネラルが溶け出します(脱灰)。
③またphが回復すれば溶けでたミネラルが歯面に戻ります(再石灰化)。
④脱灰と再石灰化を繰り返す中で、そのバランスが崩れて脱灰の時間が多くなるとう蝕が進行していきます。
一方、う窩は
う蝕というプロセスが進行し、歯質の構造が壊れた結果生じる欠損状態を言います。
う窩を削って詰めての治療を行なっても、原因に対処しなければまたう蝕になってしまいます。
したがって、う蝕のプロセスをコントロールする「削らない治療」を行うことが必要です。
「削らない治療」とは?
①患者様自身がう蝕のコントロールのためにとる行動
②歯科医院で歯科衛生士が患者様に行う指導や処置
このうち患者様自身が毎日の生活の中で行うう蝕のコントロールは、治療の中核となるため非常に重要です。
一方、歯科衛生士は患者様へ口腔内の状況やう蝕の原因・リスクを説明し、う蝕のコントロールに効果的な行動を日常的にとれるようアドバイスいたします。
またプロフェッショナルケアにてサポートを行います。
う蝕のコントロールに関わる5つの因子
①バイオフィルム(歯磨き)
②フッ化物
③糖
④酸
⑤ドライマウス
この5つの因子のコントロール方法については、順次お伝えさせていただきます。
まずは、検診にてご自身のお口の状態を確認してみませんか?