コラム COLUMN
口腔マイクロバイオームとは? ①
以前の投稿「ヒトの口腔内細菌叢は何に影響されるのか?」
にてマイクロバイオームについて少し触れましたが、そもそもマイクロバイオームって何?ということで、もう少し詳しく調べました!
マイクロバイオームとは、
宿主と細菌がかかわりを持ち、相互に作用しあう概念のこと。
人の体の中には、1,000種類100兆個もの細菌が生息しているそうです。
人の体の細胞の数は40兆個くらいと言われているので、細菌は細胞の数より多いです。
人と常在細菌は一緒に生活しながらお互いに利益を得ています。
これをシンバイオシス(共生バランスの維持)といいます。
人は宿主として、常在細菌に棲む場所と栄養源を与えます。一方、常在細菌は人の体を正常に保つ生理機能をコントロールしています。
つまり、お互いの平衡状態(バランス)を保つことが、私たちの健康維持に欠かせないといえます。
細菌がいるとなると、汚いとか危ないという気がしてしまうかもしれませんが、細菌は本当に膨大な種類のものがあり、人間にとって有益になるものもあるという事です。
マイクロバイオームの平衡状態が崩れて、細菌構成に異常をきたした状態を、ディスバイオシス(共生バランスの崩壊)といいます。
これが体に色々な異常、病気をひきおこしていきます。例えば、大腸炎や動脈硬化、肥満、糖尿病、アレルギーなどに関係していると言われています。
お口の中では、虫歯や歯周病に関係します。
つづく……