コラム COLUMN
電動歯ブラシの方が良いですか?
こんにちは。御殿山花歯科医院の歯科衛生士Mです。
『電動歯ブラシのほうが良いですか?』時々診療室で質問されます。
電動歯ブラシのメリットはブラシの部分がコンパクトであったり、誰が磨いても一定の力で、清掃効率に優れているところです。
主に電動歯ブラシを紹介している方は
・歯を磨く時間を少しでも短くしたい人
・歯ブラシを動かすのが苦手な人
・ついゴシゴシ強く磨いてしまう癖がある人
・着色がつきやすい人
・矯正されている人
このような方々です。
そして電動歯ブラシといっても主に3種類あるんです。
◎ブラシを動かさないで1本づつ丁寧に落とせる『高速運動電動歯ブラシ』(回転振動型)
1分間に約2500回~7000回という高速で左右反転する電動歯ブラシです。
◎音波を発生させるので、毛先のあたらないポケット内の細菌除去も期待できる『音波歯ブラシ』
叩き振動と横振動の『W音波式』もあります。
1分間に約2万~5万回の振動により歯を磨きます。
◎炎症の多い方には音波ブラシよりも振動が細かい『超音波歯ブラシ』
1分間に約100万回以上の超音波を利用した歯ブラシのため、手で動かずブラシです。
そんな高機能の電動歯ブラシをお部屋を掃除するお掃除ロボットに例えてみました。
何も障害物のない、平らな床を掃除するには効率も抜群な高価なお掃除ロボット様々なのですが、例えば収納棚の後ろや窓の桟等はお掃除ロボットの毛先が届かない部分です。よっていくら高機能でも隅には汚れや埃が残ります。なので物をどかしたり、使う物を変えたり、拭き掃除されるのではないでしょうか?!
ではお口の中ではどうでしょう?!
お口の中も十人十色です。生え変わり時期のお子さま、親知らずがあったり、歯並びが気になる方、詰め物や差し歯がある方、ブリッジやインプラントや部分義歯等々歯にとってはたくさんのリスクを抱えております。
ブラシの毛先があたっていなく、歯垢=細菌の塊が磨き残されることで、虫歯や歯周病の原因となります。
お口の中を綺麗にするためには、磨く角度を変えたり、使うブラシを変えたほうがよい場合もあります。
フロスや歯間ブラシが必要な箇所もあります。
鏡を見ながら磨かないと、磨き残されることもよくあります。
高機能な電動歯ブラシでも同じことがいえるのです。
昔、私の家には某有名メーカーの電動歯ブラシが3台もあり、日により使っておりました。ですが虫歯になってしまいました。
歯ブラシも使っておりましたが、虫歯になってしまいました。
「良い道具を使えば、虫歯にならない」という訳では無いのです。
電動歯ブラシは高性能で価値のあるものです。普通のブラシもどの歯ブラシでもいえますが『使いこなせるか』がポイントです。そして『ご自身の歯に問題が起きやすい部分を知る』こと、『リスク部位に毛先がとどき、しっかり取れているか』が大事なのです。
皆様も今使われている歯ブラシや電動歯ブラシのメリットやデメリットを知り、ご自身にあっているものか
かかりつけの歯科医院でご相談くださいね。
御殿山花歯科医院でもお待ちしております⭐