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赤ちゃんの口の中は本当に無菌なの??

皆さんがお悩みの、むし歯や歯周病の原因は、「デンタルプラーク(歯垢・バイ菌の塊)」です。

 

では、そのバイ菌は、どこから感染してきたのでしょうか、、、?
考えられている要因は、4つあります。

 

1つ目、
今までは、子宮が無菌状態と考えられてきたため、出産時に母体から外界にでてきてからはじまると考えられてきました。
しかし、近年の健康な妊婦における胎盤や羊水、臍帯血、胎便などの解析から、細菌の存在が示唆されました。
また、胎盤から検出された細菌の構成は、口腔内細菌に似ていると言われています。
ただ、胎盤や羊水中の細菌が胎児の口腔細菌叢に及ぼす影響は明らかになっていません。

 

2つ目、
分娩の様態(経膣分娩か帝王切開か)で、新生児の口腔に定着する細菌叢は異なることが多いとの報告があります。
経腟分娩の場合は、膣や直腸細菌に直接曝されますし、
帝王切開の場合は、母親の皮膚細菌や病院の環境に存在する細菌に曝されることになります。

 

3つ目、
乳児栄養が、母乳かミルクかによる違いも大きいです。
母乳中には、Streptococcus.Staphylococeas.
Bifidobacteiram.Lactobacillusなどのレンサ球菌や乳酸菌が含まれています。
また砂糖乳糖が含まれてるため、牛乳と比べると甘いです。

 

ただ、母乳は牛乳のように虫歯のpHを低下させず、エナメル質を脱灰しないことも示されています。
一方、発酵性炭水化物と母乳の存在下では、細菌の酸産生能(歯を溶かす力)の増加が見られ、これにより虫歯のリスクも増加するとの報告もされています。

 

4つ目、
育児環境の要因も考えられます。
喫煙の有無、口腔疾患(特に歯周病)、歯が萌出した後のブラッシングの時期、抗生物質の使用など、特に母親側の要因も乳児口腔細菌叢の形成に影響がを与えることが明らかにされています。

 

赤ちゃんの口腔内は、全くの無菌状態ではないのでしょう。。
誰しもが成長していく過程で、良い菌にも悪い菌にも晒されてる環境なのです🦠

 

これからも菌との共存もしくは、菌をコントロールすることが大事ですね!

 

私たちは、皆様の口腔ケア予防を一緒にさせていただきます🦷
ご来院お待ちしております。