コラム COLUMN
口腔マイクロバイオームとは? ②
【口腔マイクロバイオーム】
口から入って体内に棲みつこうとする微生物は、単独でも集団でもさまざまな環境因子に直面します。
口腔は身体でもとりわけ驚くほど多様な微生物が生息している場所で、細菌やウイルスも存在しています。
ときには喉の感染症を引き起こすカンジダ酵母のようなたちの悪い菌類が混じっていることもあります。
とはいえ、たいていの場合ヒトの口腔マイクロバームは微生物が共存する健全な集まりであるのです。
ヒト口腔マイクロバイオームデータベースによると、これまでに約1,200種類の細菌が分類されているそうです。
その中で公式に命名されている細菌は6割弱、
1割強は培養はできるが命名はされていなく、
そのほかは姿かたちも確認されていません。
口腔は呼吸や飲食によって物質や生物が四六時中出入りしており、どの細菌が一般的な口腔に棲んでいるのかを明らかにするのはかなり難しいそうです。
次世代シークエンシングにてサンプル解析したところ、
一般的な口腔マイクロバイオームには、平均して約250種の微生物が存在することが判明し、
全サンプルでは合計500種類ほど見つかったそうです。
細菌の数は、
歯をよく磨く人で1,000~2,000億個、
あまり歯を磨かない人では4,000~6,000億個、
さらにほとんど磨かない人では1兆個もの細菌が棲みついています。
日々、細菌のコントロールをするのはご自身です。
当院では口腔マイクロバイオームを健康に保つために、口腔内の現状を知り、コントロールの仕方などをお伝えさせていただきます。