コラム COLUMN
ヒトの口腔内細菌叢は何に影響されるのか?
ヒトの口腔内細菌叢は、生涯を通して様々な菌種を獲得することで、病気のなりやすさや管理の仕方が複雑になっていきます。
ヒト口腔マイクロバイオームデータベースによると、これまでに約1,200種類の細菌が分類されているそうです。
その中で公式に命名されている細菌は、57%
13%は、培養はできるが命名はされていなく、
30%は、姿かたちも確認されていません。
この細菌たちが好む環境は?
①増殖に適した温度と湿度が保たれている
▶︎常に体温と唾液で満たされています
②常にタンパク質がある
▶︎唾液中や歯肉の溝の中にあるヒトが元々備えているタンパク質があります
口の中には、さまざまな組織(歯や歯肉、頬粘膜、舌など)があり、とりわけ「歯」は表面が唾液タンパク質でコーティングされているので、菌が繁殖しやすい環境です。
また歯周組織(特に歯周ポケット)にもタンパク質は充満していますので、問題が起きやすいのです。
更に、以下の要因により生涯にわたって細菌と宿主のバランスが影響を受けることになります
・生活リズム
・食事
・糖分の摂取
・乳歯から永久歯の生え変わり
・思春期におけるホルモンの変化
・口腔清掃の頻度と程度
・加齢に伴う唾液量と成分の変化
・歯肉の形態の変化(歯肉退縮など)
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まずはご自身の現状を、知るところから予防はできます!
ご来院おまちしております☺️