コラム COLUMN
矯正を主訴に来院した患者の歯周疾患調査
近頃おとなの矯正治療ニーズが増加しており、それにともなって歯周病の患者さまに矯正治療を行う機会も増加しています。
ですが歯周病の検査が矯正治療中に不十分なことが多く、問題が発生することも多くなっています。
矯正治療を主訴に受診した20〜40代の患者81名に歯周病検査時を行ったところ、
98.2%に出血が認められたというデータがあります。
さらに4mm以上の歯周ポケットを有する人が58.6%、
6mm以上のポケットを有する人は13.7%だったそうです。
歯同士が重なっているところがあったり、顎が小さかったり、噛み合ってない歯があったりすると、
プラークがつきやすく磨きにくいため歯周病になりやすく、全体を対象とした調査よりも結果が悪く出ています。
歯並びを良くして磨きやすく病気になりにくい環境を作るという目的も、矯正治療にはあります。
自分のお口の中を知っていれば、矯正治療中のケアも上手くいきそうですね。
矯正治療前に病気のチェックはもちろん必要です。
更に治療中もしっかり自分で管理できるスキルがあれば、なお結果がよくなります。
矯正治療にご興味のある方はぜひ、かかりつけ歯科での定期検診もおすすめします。