コラム COLUMN
朝起きて口の中がネバつくのは、歯周病かもしれません
みなさん、こんにちは。吉祥寺駅から徒歩3分の御殿山花歯科医院です。
朝起きたときに、お口の中がネバネバしているように感じるのは、歯周病が原因かもしれません。
歯周病は、成人の約8割がかかっているという報告があります。さらに、歯を失ってしまう原因としてはむし歯よりも多く、第1位。国民病の1つといっていいでしょう。
お口の中には400~700種類の細菌がすみつき、その数はよく歯を磨く人でも1000~2000億個に及ぶといわれています。
通常は特に問題ありませんが、お口の中が不潔になったり糖分をとり過ぎたりすると、ネバネバとした物質を生み出して歯の表面に付着します。
これが歯垢(プラーク)です。
歯垢には1mgあたり10億個もの細菌が存在するといわれ、これが原因となってむし歯や歯周病などのトラブルが発生します。
歯垢の中の細菌は酸素を嫌う性質があり、空気に触れない歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」に潜みます。ここで細菌が活動して毒素を出すことで、歯ぐきに炎症が起こり始めるのです。
夜寝ると、お口をきれいにしてくれる自浄作用のある唾液の分泌が減ります。そのため、朝起きたときにお口の中がネバつくほど歯垢があるときは、歯周病である可能性が高いのです。
歯周病は発症すると、初期の頃は自覚症状がないまま静かに進行していきます。
特に下記のような要因があると、進行を速めてしまう可能性があります。
・喫煙
・糖尿病
・骨粗しょう症やホルモン異常などの全身疾患
・歯ぎしりや食いしばり
・口呼吸
・不規則な食生活
・被せ物や義歯が合っていない
・かみ合わせがよくない
この他、ストレスや遺伝、長期的な薬の服用なども歯周病の進行に悪影響を与える
といわれています。
歯周病を予防するには、根本的な原因となる細菌の数を減らし、はたらきを活発化させないことです。
そのためにはご自身で歯磨きなどのケアをきちんとすること、そして歯科医院で徹底的にクリーニングをしてお口の中を常に清潔にしておきましょう。
また、クリーニングのときに定期検診を一緒に受けることで、トラブルが起きても早めに対処することができます。
吉祥寺駅から徒歩3分の御殿山花歯科医院は、歯周病などの予防をスウェーデンで学んだ女医が院長を務め、女性ならではのきめ細やかな診療でお口の健康を守ります。予防のための定期的な検診にぜひお越しください。